陽の光を受けて白く輝く、キューブ状のファサード。
その美しさを際立たせるために、アプローチ階段もまた、純白のタイルで統一しました。
膨張色である白が生み出す「浮遊感」と、空間を引き締めるアイアン手摺の「黒いライン」。
色彩を極限まで絞り込むことで、素材のコントラストと、建物が落とす影の美しさを主役にした、洗練のミニマリズムです。
玄関前に設けた石調の門袖と縦格子のルーバーは、通りからの視線を程よくカットする役割と同時に、フラットな外観に奥行きを与えるアクセント。
無機質な白の世界に、植栽の緑と石の質感が加わることで、住まいとしての「温かみ」と「品格」が宿ります。