「住まい」とは、現在の快適さだけでなく、未来の安心までを包み込む場所であるべきです。
私たちが目指したのは、バリアフリーという実用的な機能を、建築的な美しさへと昇華させること。
緩やかな勾配を描くスロープと、リズムを刻む階段を一体的にデザインし、白と黒のミニマルな色彩で統一。
ベビーカーも、車椅子も、そして大切なゲストも。
訪れるすべての人を分け隔てなくスマートに迎え入れる、優しさと品格を兼ね備えたエントランス・デザインです。
空間を引き締めるマットブラックの機能門柱には、ポストや宅配ボックスを集約し、エントランスのノイズを極限まで低減。
その足元には彩り豊かな植栽をあしらい、無機質になりがちなモノトーン空間に有機的な温もりを添えました。
デザイン性と利便性、そして10年後、20年後の暮らしへの眼差し。
それらが高次元で融合した、永く愛され続けるためのファサードです。