道路からの視線を遮りながら、いかに開放的な屋外空間を確保するか。
その解答として私たちが導き出したのは、敷地が持つ「高低差」を逆手に取った、浮遊するプライベート空間の創出でした。
白亜の建物を引き立てるように配置された、温かみのある木目調のスクリーン。
それは単なる目隠しではなく、街の喧騒と家族の時間を切り分ける美しい「結界」として機能します。
無機質なカーポートの水平ラインと有機的な木の質感が交差し、モダンでありながらどこか安らぎを感じさせるファサードデザインです。
スクリーンの内側に一歩足を踏み入れれば、そこは外からの視線が一切届かない、完全なるプライベート・ガーデン。
リビングの掃き出し窓からフラットに繋がるテラスには、日差しを柔らかくコントロールするオーニングを設置しました。
休日のブランチや、夕涼みのひととき。
室内と同じ感覚でくつろげる「屋根のないリビング」が、暮らしの可能性を大きく広げます。